アダルトサイトを見ている途中、突然大きな警告音が鳴り、
「ウイルスに感染しました」
「トロイの木馬が検出されました」
「端末が深刻なダメージを受けています」
「5分以内に修復しないと写真や連絡先が削除されます」
「MicrosoftまたはAppleのサポートへ電話してください」
などと表示され、慌てている人も多いでしょう。
誰にも相談しにくい内容だけに、警告画面の指示へ従いそうになるかもしれません。
しかし、結論からいうと、アダルトサイトを開いた直後にブラウザ上へウイルス警告が表示されただけなら、実際に端末が感染したとは限りません。
IPAは、インターネットの閲覧中に突然表示される警告について、偽のセキュリティ警告である可能性が高く、表示された電話番号へ連絡せず、ブラウザを閉じるよう案内しています。
本当に危険なのは、警告画面が表示されたこと自体よりも、その後に次の操作を行った場合です。
・警告画面の電話番号へ連絡した
・遠隔操作ソフトをインストールした
・セキュリティアプリを入れた
・ファイルをダウンロードして開いた
・クレジットカード番号を入力した
・メールアドレスやパスワードを入力した
・ブラウザ通知を許可した
・カメラやマイクへのアクセスを許可した
・電子マネーの番号を相手へ伝えた
この記事では、アダルトサイトを見た後にウイルスへ感染した可能性があるのか、自分で確認する方法を解説します。
さらに、消えない警告画面の閉じ方、iPhone・Android・Windows・Mac別の対処法、通知が止まらない場合や電話・カード入力・遠隔操作をしてしまった場合の対応まで詳しく紹介します。
※本記事は、危険なサイトや権利者の許可なく動画を掲載するサイトの利用を推奨するものではありません。警告が出た場合は、サイトへ戻らず端末と個人情報の安全確認を優先してください。
結論|警告が出ただけなら感染していない可能性が高い
最初に、警告が表示された後に何をしたか確認してください。
| 警告が出た後の行動 | 感染・被害の可能性 | まず行う対応 |
|---|---|---|
| 警告を見ただけ | 低い | タブまたはブラウザを閉じる |
| 動画を再生しただけ | 比較的低い | 不審な保存や入力がないか確認 |
| 警告内のボタンを押した | 移動先による | ダウンロード・入力履歴を確認 |
| 通知を許可した | 通知が届く可能性 | ブラウザの通知権限を解除 |
| アプリを入れた | 注意が必要 | 削除、権限、定期購入を確認 |
| ファイルを開いた | 注意が必要 | ネットを切りスキャンする |
| 電話をかけた | 詐欺被害の可能性 | 通話を切り着信拒否 |
| 遠隔操作を許可した | 危険性が高い | 通信を切断しソフトを削除 |
| カード番号を入力した | 不正利用の可能性 | カード会社へ連絡 |
| パスワードを入力した | アカウント乗っ取りの可能性 | 正規サイトから変更 |
| 電子マネー番号を伝えた | 金銭被害の可能性 | 発行元・警察などへ相談 |
何も入力せず、ファイルやアプリを入れず、電話もしていない場合は、画面を閉じて端末を確認すれば済むケースが多いでしょう。
IPAも、偽警告が表示されたものの電話をかけていない場合、基本的には警告画面を閉じればよいと案内しています。
アダルトサイトのウイルス警告はなぜ表示される?
アダルトサイト閲覧中に表示される警告の多くは、端末を検査した結果ではなく、広告や別ページに用意された演出です。
典型的な流れは次のとおりです。
- アダルトサイトや無料動画ページを開く
- 動画の再生ボタンや広告を押す
- 別のページへ自動的に移動する
- ウイルス警告が全画面で表示される
- 警告音やカウントダウンで不安をあおる
- 電話、アプリ、カード入力などを求める
- 有料サポートや電子マネー購入へ誘導する
IPAによると、偽警告は不審な広告や検索結果などをきっかけに表示されることがあり、事前に完全に見分けることが難しい場合もあります。表示された場合は、落ち着いてブラウザを閉じることが基本です。
ウイルス警告は本物?偽物?見分け方
偽警告には、共通する特徴があります。
| 確認項目 | 偽警告の可能性が高い表示 | 正規機能による警告 |
|---|---|---|
| 表示場所 | Webページの中 | OSや導入済みセキュリティ機能 |
| 電話番号 | 大きく表示される | 通常は突然電話させない |
| カウントダウン | ある | 通常はない |
| 警告音 | 大音量で繰り返す | 必要以上に不安をあおらない |
| ウイルス件数 | 「13件」など断定 | 検査後に具体的な結果を表示 |
| 操作 | 電話・購入を急がせる | 検出場所や選択肢を表示 |
| 支払い | 電子マネーを要求 | 不明な相手へ送金させない |
| 閉じ方 | 閉じられないように見せる | 通常の操作ができる |
| 日本語 | 不自然な場合がある | 正規製品の表示に沿う |
| 会社ロゴ | 無断で使われる場合がある | 正規アプリ内で表示 |
特に、次の表示は偽物を疑ってください。
・電話しなければ端末を停止すると書かれている
・MicrosoftやAppleのサポートを名乗る番号が出る
・コンビニで電子マネーを購入するよう求める
・残り時間をカウントダウンする
・写真や連絡先が数分で消えると脅す
・ウイルスを削除するために遠隔操作を求める
・カード番号を入力すれば無料で修復できると表示する
国民生活センターも、突然表示された警告画面や警告音はまず偽物を疑い、表示された番号へ連絡しないよう注意を呼びかけています。
アダルトサイトを見ただけでウイルス感染する?
アダルトサイトを一度開いたり、動画を再生したりしただけで、必ずウイルスへ感染するわけではありません。
現在のスマートフォンやブラウザには、Webページが自由に端末内部を操作できないようにする仕組みがあります。
一般的に被害の可能性が高まるのは、利用者が次の操作をしたときです。
・不審なファイルをダウンロードして開いた
・サイトから案内されたアプリをインストールした
・構成プロファイルを追加した
・ブラウザ拡張機能を追加した
・遠隔操作ソフトを入れた
・カメラ、マイク、写真などの権限を許可した
・カード情報やパスワードを入力した
ただし、ブラウザやOSが古い場合、既知の脆弱性を悪用される危険はゼロではありません。
何も操作していない場合も、OSとブラウザを最新状態に更新しておくことが大切です。
「トロイの木馬を検出」と出たら本当に感染している?
「トロイの木馬が検出されました」と書かれていても、表示だけで感染は確定しません。
偽警告では、不安を強くするために次のような専門用語が使われます。
・トロイの木馬
・マルウェア
・スパイウェア
・ランサムウェア
・ウイルス13件
・システムファイル破損
・銀行情報流出
・カメラ乗っ取り
・個人情報流出
通常のWebページが、数秒で端末全体を検査し、ウイルス名や感染数を正確に判定することは困難です。
確認する場合は、警告画面内の「スキャン」ではなく、端末にもともと備わっているセキュリティ機能や、以前から利用している正規製品を使います。
ウイルス警告が消えないときの基本的な閉じ方
警告が消えなくても、画面内の「OK」「今すぐ修復」「ウイルスを削除」は押さないでください。
基本的には次の順番で対応します。
- 必要なら警告画面のスクリーンショットを撮る
- 警告が表示されたタブを閉じる
- 閉じられなければブラウザを終了する
- 端末を再起動する
- ブラウザの履歴、Cookie、キャッシュを確認する
- 通知やダウンロード履歴を確認する
IPAは、パソコンの全画面で偽警告が表示された場合、Escキーを数秒押して全画面を解除し、閉じるボタンから終了する方法を案内しています。解除できない場合は、再起動などで画面を閉じます。
スクリーンショットは必要?
単に警告を閉じるだけなら、必ずしも必要ではありません。
ただし、次の情報が表示されている場合は、後から相談するために保存しておくと役立ちます。
・請求金額
・電話番号
・サイトのURL
・決済画面
・振込先
・電子マネーの要求内容
・インストールを求められたアプリ名
保存した画像は、SNSへ公開せず、カード会社、警察、消費生活センターなどへの相談資料として使います。
iPhone・Safariでウイルス警告が出たとき
iPhoneのSafariで表示された場合は、次の順番で対応します。
- 警告画面のボタンを押さない
- Safariのタブ一覧を開く
- 警告が出たタブを閉じる
- Safariを完全に終了する
- iPhoneを再起動する
- ダウンロードやアプリを確認する
- Safariのポップアップと詐欺サイト警告を確認する
Appleは、Safariで不要なポップアップが出た場合、ポップアップを操作せず、ソフトウェアを更新し、「ポップアップをブロック」と「詐欺Webサイトの警告」を利用するよう案内しています。
Safariの安全設定を確認する
iPhoneでは一般的に、次の場所から確認できます。
「設定」
→「アプリ」
→「Safari」
→「ポップアップをブロック」
→「詐欺Webサイトの警告」
表示名や場所はiOSのバージョンによって変わる可能性があります。
「iPhoneが13個のウイルスに感染」と表示された
偽警告でよく使われる表現です。
表示されたページからアプリを入れたり、有料のセキュリティプランへ登録したりしないでください。
App Storeへ移動した場合も、アプリを削除するだけでなく、定期購入が開始されていないか確認します。
Android・Chromeでウイルス警告が出たとき
Androidでは、警告ページを閉じた後に通知が届き続けるケースがあります。
次の順番で対応します。
- Chromeのタブを閉じる
- Chromeを終了する
- Android端末を再起動する
- ダウンロード履歴を確認する
- インストール済みアプリを確認する
- Chromeの通知権限を確認する
- Google Playの定期購入を確認する
- Playプロテクトなどの正規機能で確認する
Chromeは、不正な通知を送る可能性があるサイトについて通知権限を削除したり、サイトごとに通知をブロックしたりする機能を提供しています。
Chromeの通知を解除する方法
一般的には次の手順です。
- Chromeを開く
- 右上のメニューを開く
- 「設定」を選ぶ
- 「サイトの設定」を開く
- 「通知」を選ぶ
- 身に覚えのないサイトを探す
- ブロックまたは削除する
警告通知そのものをタップすると、別の詐欺ページへ移動する可能性があります。
通知画面からではなく、Chromeの設定から解除してください。
Windowsでウイルス警告が消えない場合
Windowsパソコンでは、全画面表示と大音量の警告音を組み合わせる手口が多く見られます。
次の順番で閉じます。
- パソコンの音量を下げる
- Escキーを数秒押す
- 全画面が解除されたらタブを閉じる
- 閉じられなければブラウザを終了する
- 操作できなければタスクマネージャーを開く
- ChromeやEdgeなどを終了する
- パソコンを再起動する
- Windows セキュリティなどで確認する
画面内に表示された「Microsoftサポート」の番号へ電話してはいけません。
IPAは、偽警告の全画面表示をEscキーで解除できる場合があり、電話していないなら画面を閉じるだけで対処できると案内しています。
Mac・Safariでウイルス警告が出た場合
Macでは次のように対応します。
- Escキーで全画面を解除する
- 警告が出たタブを閉じる
- 閉じられなければSafariやChromeを終了する
command+option+escで強制終了する- Macを再起動する
- Safariの拡張機能や通知を確認する
- 身に覚えのないアプリを確認する
Appleは、Safariが虚偽・悪質・有害と報告されたサイトについて警告を出した場合、そのサイトへアクセスしないよう案内しています。
また、Safariが「安全ではありません」と警告しているサイトでは、パスワードやクレジットカード番号を入力しないことが重要です。
アダルトサイトで本当に感染したか確認する方法
警告画面を閉じた後、次の項目を順番に確認します。
見覚えのないアプリがないか
スマートフォンやパソコンのアプリ一覧を確認します。
特に注意したいのは次のようなアプリです。
・警告画面からインストールしたセキュリティアプリ
・見覚えのないVPN
・端末クリーナー
・高速化アプリ
・遠隔操作アプリ
・動画再生専用アプリ
・出所不明のブラウザ
アプリ名だけで判断できない場合は、開発元やインストール日時を確認します。
不審なファイルがないか
ダウンロードフォルダを確認します。
特にパソコンでは次の拡張子に注意してください。
・.exe
・.msi
・.bat
・.cmd
・.scr
・.zip
・二重拡張子のファイル
Androidでは、公式ストア以外から取得した.apkファイルに注意が必要です。
ブラウザ拡張機能が追加されていないか
パソコンで次の症状がある場合は、ブラウザ拡張機能を確認します。
・検索結果が勝手に変わる
・広告が異常に増えた
・トップページが別サイトになった
・知らない検索エンジンへ飛ぶ
・ブラウザ起動時に広告ページが開く
身に覚えのない拡張機能は無効または削除します。
ブラウザ通知が許可されていないか
サイトを閉じた後も警告が出る場合は、ウイルスではなくWebプッシュ通知の可能性があります。
・画面右下へ警告が出る
・スマートフォンの通知欄へ届く
・Chromeのアイコン付きで表示される
・タップするとWebサイトへ移動する
この場合は、ブラウザの通知許可を解除します。
定期購入やカード明細を確認する
警告ページからアプリや有料サービスへ進んだ場合は、次を確認してください。
・App Storeの定期購入
・Google Playの定期購入
・クレジットカード明細
・デビットカードの利用履歴
・携帯電話料金との合算請求
・電子マネーの利用履歴
アプリを削除しても、サブスクリプションは自動解約されない場合があります。
警告画面の電話番号へ電話してしまった場合
電話してしまった場合は、相手の指示に従わず通話を終了してください。
その後は次のように対応します。
・再度電話しない
・相手の番号を着信拒否する
・氏名や住所を伝えない
・カード番号を伝えない
・遠隔操作ソフトを入れない
・電子マネーを買わない
・通話日時と相手の説明を記録する
・不審な請求がないか確認する
国民生活センターは、突然の警告に表示された連絡先へ電話せず、遠隔操作ソフトの導入やプリペイド型電子マネーでの支払い要求にも応じないよう案内しています。
電話をかけただけで、氏名、住所、カード番号などを伝えていない場合は、電話番号を知られた可能性が中心です。
着信やメッセージを無視し、不安なら消費生活センターへ相談してください。
遠隔操作ソフトを入れてしまった場合
電話相手から「パソコンを検査します」と言われ、遠隔操作ソフトを入れてしまった場合は注意が必要です。
遠隔操作中には、画面に表示している情報を相手へ見られたり、操作されたりする可能性があります。
国民生活センターは、遠隔操作ソフトを導入させた後に、有料サポート契約や電子マネーでの支払いを求める手口を紹介しています。
次の順番で対応します。
- Wi-FiまたはLANを切断する
- 遠隔操作ソフトを終了する
- ソフトをアンインストールする
- 端末を再起動する
- 正規のセキュリティ機能でスキャンする
- 別の安全な端末からパスワードを変更する
- カード・銀行の履歴を確認する
- 不審な送金があれば金融機関へ連絡する
遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合は、アンインストールするよう国民生活センターも案内しています。
クレジットカード番号を入力してしまった場合
警告先のページへカード番号、有効期限、セキュリティコードを入力した場合は、請求が来るまで待たずカード会社へ連絡してください。
カード会社へ伝える内容は次のとおりです。
・入力した日時
・利用したサイト
・入力した情報
・表示された金額
・決済完了画面の有無
・自動更新の表示
・身に覚えのない利用履歴
カード会社の判断により、利用停止、カード番号変更、不正利用調査などが行われます。
パスワードを入力してしまった場合
Apple、Google、Microsoft、メール、SNSなどのパスワードを入力した場合は、正規サイトまたは正規アプリからすぐに変更します。
次の対応も必要です。
・同じパスワードを使うサービスも変更
・二段階認証を設定
・ログイン履歴を確認
・不明な端末をログアウト
・登録メールアドレスが変更されていないか確認
・メールの転送設定を確認
Appleも、偽のサポートやフィッシングによって、サインイン情報、セキュリティコード、財務情報を渡さないよう注意を呼びかけています。
アプリをインストールしてしまった場合
警告画面からアプリを入れた場合は、アプリを削除するだけでなく、次の項目も確認します。
・カメラ権限
・マイク権限
・写真や連絡先へのアクセス
・位置情報
・通知
・VPN設定
・端末管理や構成プロファイル
・App StoreまたはGoogle Playの定期購入
「無料のウイルス除去」と書かれていても、数日後から高額課金されるサブスクリプションへ登録されている可能性があります。
ファイルをダウンロードして開いてしまった場合
不審なファイルを実行した場合は、念のためネット接続を切り、端末の正規セキュリティ機能で確認します。
パソコンでは、Windows セキュリティなどの標準機能が利用できます。
見覚えのないソフト、スタートアップ項目、ブラウザ拡張機能も確認してください。
仕事やネットバンキングに使う端末で、遠隔操作や実行ファイルの導入まで行った場合は、社内担当者や専門窓口への相談も検討します。
通知を許可して警告が止まらない場合
サイトを閉じても「ウイルスが検出されました」という通知が繰り返し届く場合、ブラウザ通知を許可した可能性があります。
これは端末内をスキャンした結果ではなく、Webサイトから送られている広告通知かもしれません。
パソコン版Chromeの解除例
- Chromeの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」
- 「サイトの設定」
- 「通知」
- 許可済みサイトを確認
- 不審なサイトをブロックまたは削除
Android版Chromeの解除例
- Chromeを開く
- メニューから「設定」
- 「サイトの設定」
- 「通知」
- 不審なサイトを選ぶ
- ブロックまたは削除
通知を止めるために、通知内の「削除」や「ウイルス駆除」を押してはいけません。
カメラやマイクで勝手に撮影される?
アダルトサイトを見ただけで、直ちにカメラやマイクが乗っ取られるとは通常考えにくいでしょう。
一般的なブラウザでは、Webサイトがカメラやマイクを使う際に許可を求めます。
次の操作をしていなければ、閲覧しただけで撮影された可能性は低いと考えられます。
・カメラへのアクセスを許可した
・マイクへのアクセスを許可した
・不審なアプリを入れた
・遠隔操作ソフトを入れた
・構成プロファイルを追加した
・ブラウザやOSを長期間更新していない
不安な場合は、端末設定からSafari、Chrome、不審なアプリなどのカメラ・マイク権限を確認してください。
IPアドレスから住所や名前が特定される?
警告画面にIPアドレス、端末名、大まかな地域が表示される場合があります。
しかし、IPアドレスが表示されたからといって、サイトがその場で正確な氏名、住所、勤務先、家族構成まで把握したとは限りません。
一般的なWebサイトが取得できる情報には、次のようなものがあります。
・IPアドレス
・利用している通信事業者
・大まかな地域
・端末やブラウザの種類
・アクセス日時
・使用言語
正確な契約者情報は、通常、通信事業者が管理しています。
「自宅を特定した」「会社や家族へ連絡する」と書かれていても、慌てて電話や支払いをしないでください。
「登録完了」「30万円請求」と表示された場合
アダルトサイトで動画を押した直後に、
「会員登録が完了しました」
「利用料金30万円」
「24時間以内に支払わないと法的措置」
と表示されることがあります。
自分で料金や契約条件を確認し、申込みを確定していない場合は、ワンクリック請求の可能性があります。
次の行動は避けてください。
・退会窓口へ電話する
・誤登録メールを送る
・氏名や住所を入力する
・カードや電子マネーで支払う
・本人確認書類を送信する
困った場合は、消費者ホットライン188へ相談できます。国民生活センターも、偽警告やサポート詐欺について、最寄りの消費生活センターや警察へ相談するよう案内しています。
電子マネーで支払ってしまった場合
コンビニでプリペイド型電子マネーを購入し、番号を相手へ伝えた場合は、できるだけ早く次へ相談してください。
・電子マネーの発行会社
・購入した店舗
・警察
・消費生活センター
・必要に応じてカード会社や金融機関
番号をまだ相手へ伝えていない場合は、絶対に送らないでください。
「番号が使えない」「返金のためにもう1枚必要」と追加購入を求められても応じないことが重要です。
スマートフォンやパソコンを初期化する必要はある?
警告が表示されただけで、何もインストール・実行していない場合は、通常、すぐに初期化する必要はありません。
初期化を検討するのは、例えば次のようなケースです。
・不審なアプリを削除できない
・遠隔操作された形跡が続く
・マルウェアが繰り返し検出される
・勝手な送信や操作が止まらない
・端末管理設定を削除できない
・専門家から初期化を勧められた
初期化前には、大切なデータのバックアップと、各アカウントの安全確認が必要です。
アダルトサイトのウイルスを防ぐ方法
今後同じ警告が出る可能性を下げるため、次の対策を行います。
・OSを最新版へ更新する
・SafariやChromeを最新版へ更新する
・詐欺サイト警告を有効にする
・ポップアップをブロックする
・不要な通知を許可しない
・不審なアプリを入れない
・専用プレーヤーを要求するサイトを避ける
・カード番号やパスワードを安易に入力しない
・運営会社が不明なサイトを避ける
・無料動画の偽再生ボタンに注意する
・正規の動画配信サービスを利用する
AppleはSafariでポップアップをブロックし、詐欺Webサイトの警告を有効にする設定を案内しています。
Chromeでも、危険サイトへの警告やサイト通知の管理機能が用意されています。
アダルトサイトのウイルスに関するよくある質問
アダルトサイトで警告が出たら感染していますか?
警告が表示されただけで感染が確定したわけではありません。
電話、情報入力、ファイル実行、アプリ導入、遠隔操作などをしたか確認してください。
アダルトサイトを見ただけでウイルスに感染しますか?
ページを一度見ただけで必ず感染するわけではありません。
不審なアプリやファイルを入れたり、古いブラウザの脆弱性を悪用されたりした場合は危険性が高まります。
ウイルス警告が消えません
警告画面内のボタンを押さず、タブまたはブラウザを閉じてください。
パソコンではEscキーで全画面を解除できる場合があります。
警告音が鳴り続けます
音量を下げ、ブラウザを終了してください。
表示されたサポート番号へ電話する必要はありません。
「トロイの木馬」と表示されました
偽警告でよく使われる言葉です。
端末内の正規セキュリティ機能で確認し、警告ページ内のスキャンボタンは押さないでください。
iPhoneにウイルス13個と表示されました
Webページ上の偽警告である可能性が高いでしょう。
ページを閉じ、アプリや定期購入が追加されていないか確認します。
Androidに警告通知が届き続けます
Chromeなどでサイト通知を許可した可能性があります。
ブラウザ設定から該当サイトの通知を削除してください。
カメラで顔を撮影されましたか?
カメラを許可しておらず、不審なアプリや遠隔操作ソフトも入れていなければ、閲覧しただけで撮影された可能性は低いでしょう。
IPアドレスから自宅が特定されましたか?
IPアドレスが表示されても、それだけで一般サイトが正確な氏名や住所を把握したとは限りません。
警告の電話番号へ連絡してしまいました
通話を切り、再度連絡せず、着信拒否してください。
カード情報や個人情報を伝えた場合は、関係先へ相談します。
遠隔操作アプリを入れてしまいました
ネット接続を切り、ソフトを削除してください。
別の安全な端末からパスワードを変更し、カードや銀行の履歴を確認します。
クレジットカード番号を入力しました
すぐカード会社へ連絡してください。
利用停止、番号変更、不正利用調査などについて相談します。
パスワードを入力しました
正規サイトから直ちに変更してください。
同じパスワードを使っているほかのサービスも変更します。
アプリを入れてしまいました
アプリを削除し、権限と定期購入を確認してください。
アプリを削除しても課金が停止しない場合があります。
通知を許可してしまいました
Chromeなどのサイト設定から、不審なサイトの通知権限を削除します。
30万円を請求されました
自分で契約条件を確認して申し込んでいなければ、ワンクリック請求の可能性があります。
相手へ連絡・支払いをせず、消費者ホットライン188へ相談してください。
ウイルス対策ソフトを買った方がいいですか?
警告画面から案内された製品を購入してはいけません。
まずはOS標準機能や、以前から利用している正規のセキュリティ製品で確認してください。
初期化した方がいいですか?
警告が表示されただけなら、通常はすぐ初期化する必要はありません。
アプリや遠隔操作ソフトを入れた場合でも、まず削除やスキャン、パスワード変更を行い、必要に応じて専門家へ相談します。
アダルトサイトでウイルス感染したか確認する方法まとめ
今回は、アダルトサイトを見た後にウイルス警告が表示された場合の確認方法と、警告が消えないときの対処法を紹介しました。
最も重要なのは、警告画面が表示されたことだけで「感染した」と決めつけないことです。
今回のポイントをまとめると次のとおりです。
・ブラウザ上の突然の警告は偽物の可能性が高い
・警告が表示されただけなら感染が確定したわけではない
・動画を再生しただけで必ず感染するわけではない
・警告内の修復・スキャンボタンを押さない
・表示された電話番号へ連絡しない
・警告音が鳴っても慌てない
・パソコンではEscキーで全画面を解除できる場合がある
・閉じられなければブラウザを終了する
・iPhoneではSafariのタブを閉じる
・AndroidではChromeの通知権限を確認する
・Windowsではタスクマネージャーも利用できる
・Macではブラウザの強制終了を行う
・不審なアプリが増えていないか確認する
・ダウンロードしたファイルを確認する
・ブラウザ拡張機能を確認する
・通知が止まらない場合は通知許可を解除する
・アプリを削除しても定期購入が残る場合がある
・App StoreやGoogle Playの課金も確認する
・電話してしまっても追加情報を伝えない
・遠隔操作ソフトを入れたらネット接続を切る
・遠隔操作ソフトをアンインストールする
・別の安全な端末からパスワードを変更する
・カード情報を入力したらカード会社へ連絡する
・パスワードを使い回しているサービスも変更する
・二段階認証を設定する
・電子マネー番号を相手へ送らない
・IPアドレスだけで正確な住所が分かるとは限らない
・登録完了と表示されても慌てて支払わない
・消費者ホットライン188へ相談できる
・警察への相談は#9110も利用できる
・OSとブラウザを最新版に更新する
・詐欺Webサイト警告を有効にする
・不審なサイトの通知を許可しない
・安全性が確認できる正規配信サービスを選ぶ
偽のウイルス警告は、赤い画面、大きな警告音、カウントダウン、著名企業のロゴなどを使い、利用者を焦らせるよう作られています。
しかし、画面の指示どおりに電話やインストールを行うことが、被害の始まりになる場合があります。
警告が出たら、まず何も押さず、何も入力せず、ブラウザを閉じてください。
その後、不審なアプリ、ファイル、通知、端末権限、カード請求、定期購入がないかを確認します。
電話、カード入力、遠隔操作、電子マネーの送付まで行ってしまった場合は、一人で抱え込まず、カード会社、金融機関、消費生活センター、警察などへ早めに相談することが重要です。